この犬種は牧羊犬としての歴史が長いのに対して
公認犬種(スタンダードの制定)としては世界的に近年はじまったばかりです。
性能重視である使役犬の歴史が長かったため
未検査による繁殖が繰り返し行われ、いくつかの遺伝疾患も抱えています。
わたしどもがブリーディングする際、
下記の点について充分考慮・検討したうえで交配を行っています。
しかし、これはあくまでも親犬たちに対する検査であり
生まれてくる子犬たちすべてが、同条件にかなうかどうかはわかりません。
生まれてくる命と、家族の一員として愛情を注いでくださるオーナーさんのためにも
その先の世代のためにも、常に注意深くブリーディングを行うべきと考えています。
目の検査について(CEAと緑内障)
ボーダーコリーの大きな遺伝疾患である
コリーアイアノマリー(CEA)の症状がでていないか検査をしています。
2005年3月より子犬たちに対して、生後7週に麻布獣医学部・眼科の協力により、
パピーアイチェックを実施していました。
2006年7月以降はオーストラリアにてCEA:DNA検査が可能となり
これによりパピーアイチェックから、DNA検査に切り替えました
2009年5月以降,もうひとつの目の遺伝疾患である
緑内障検査の必要ができたため、当ケネル内の交配犬に対しすべて
症状がでていないか眼科専門医における検査をしています。
2019年DNA検査が可能となりましたので順次親犬の検査を実施していきます。
股関節の検査について
レントゲン検査に加え、2004年7月以降の
当ケネルの交配犬についてすべてHIP スコアをとっています。
そのうえで「股関節形成不全の症状がでていない」ことを第一条件に
スコア値の組み合わせを考えてブリーディングしています。
CLの検査………CL(セロイド・リボフチスティノス) 脳の病気です。
DNA検査を実施し、キャリア同士がクロスしないよう慎重に行っています。
2005年6月よりオーストラリアにおいてCLのDNA検査が可能となりました
これにより2005年8月以降の当ケネル内の交配犬に対し
オーストラリアでのCLのDNA検査を実施しています。
TNSの検査ボーダーコリーの第4の遺伝疾患として注目されている
TNS(遺伝性好中球減少症)は免疫の病気です。
2007年12月以降のケネル内交配について全頭DNA検査を実施しています
その上でキャリア同士がクロスしないよう交配しています。
そのうえでスタンダードに添った骨格構成、性格、性能をバランスよくあわせもつ
ボーダーコリーの作出、育成を理想としています。
2019年 1月 ボーダーレーンケネル ブリーダー 小根山 立基・由里子
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